NMNは、近年急速に研究が進んでいるビタミンに近い物質で、正式名称を「ニコチンアミドモノヌクレオチド」といいます。ドイツ人科学者による酵母や酵素の研究から発見されました。
NMNは、元々人間やあらゆる生物に備わっていて、体内でも生成されますが、加齢とともに少しずつ失われていき、その結果、体調面を左右すると考えられています。
最近では、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)との関わりが報告されたことで、世界中の研究者たちから関心を集めています。
若々しく健康的な身体のコンディション維持に役立つことが報告されている NMNは、老化防止、エイジングケアの鍵として注目を浴びる希少な成分なのです。
NMNは体内に吸収された後、すべての生物の身体機能を維持し、若々しいエネルギーを保つ役割を持つ「NAD+」という補酵素に変換されます。
しかし、NAD+もNMN同様に加齢とともに体内から減少することにより、エネルギー量が低下し生物は衰えていきます。
歳を重ねることは避けられませんが、いつまでも元気に活動するためには、エネルギー生産量の低下を防ぐ必要があります。
“NAD+の減少が原因で衰えていくなら、NAD+を直接摂取して補えば良いのでは?”と思うかもしれませんが、NAD+は分子構造が大きく、摂取しても体内に吸収されにくい物質です。そのため、体内でNAD+に変換するNMNを補うことが、効率的に若々しさを維持し、生み出すポイントとなるのです。
NMNは母乳や野菜からも摂ることができますが、その量はごくわずかです。NMNを特に多く含む野菜でも 1 日分の NMN100mg を補うためには、毎日、枝豆で33,000粒(約21kg)、ブロッコリーでは2,000房(約40kg)が必要です。
しかも、NMNは熱に弱い成分のため、加熱すると失活してしまいます。つまり、野菜から摂取しようとした場合、枝豆もブロッコリーも生のまま取り入れる必要があります。
ハーバード大学、ワシントン大学、東京大学、慶應大学、大阪大学、広島大学、静岡大学、富山大学などにおいても年齢による身体の機能、健康の変化を、中からサポートする物質としての数々の研究報告がされています。
2000年代を超えて
大幅に増加している
NMN関連の論文数*
*2021年10月時点 ノルデステ社調べ
ワシントン大学 今井眞一郎教授 インタビューより抜粋NMNに似た物質にはナイアシン(NA)とニコチンアミノリボシド(NR)があります。どちらも健康に優れた作用が報告されていますが、抗老化研究の第一人者のワシントン大学の今井教授はどちらも効率的ではないと、以下のようにインタビューに応えています。
NMNのサプリメントはかなり高価です。NMNはナイアシンからつくられているということですが、安価なナイアシンサプリメントで代用することはできますか。
何か病気があってエネルギー産生に不可欠なNADが減っていると考えられる場合には、ナイアシンだけでも効果がある可能性があります。ただ、ナイアシンの大量摂取は、肝臓障害を起こしたり、膵臓から分泌されるインスリンの効きが悪くなったりする副作用が出るので要注意です。
NADを合成するナイアシン由来のサプリメントとして、米国では「NR(ニコチンアミドリボシド)」も人気のようですが、NRとNMNではどちらがよいのでしょうか。
NRを用いた抗老化研究も世界中で行われており、マウスでは代謝や認知機能の改善などさまざまな抗老化効果が報告されています。ただ、残念ながら、ヒトに対する抗老化効果が得られたとの報告は皆無です。NRは口から摂るとほぼ100%腸内細菌で分解されてしまうので、サーチュインを活性化するところまで至らないのではないでしょうか。NMNも腸内細菌で分解されますが、その前に、ものすごい速さで血中に取り込まれてNADに変換されることが分かっています。私たちの体には、NMNを速やかに体に取り込むトランスポーター(運び屋)となるタンパク質が備わっていて、口からNMNが入ると速やかに血中に取り込んで NAD に変換するのです。
~日経Gooday30+【老化を遅らせ、元気続く 最新研究が示す抗老化物質 今井眞一郎・ワシントン大学教授に聞く(上)】2021からの抜粋引用
2015年にはNHKでハーバード大学、ワシントン大学での研究が放送され、その成果は世界に衝撃を与えました。
英国の総合科学誌『ネイチャー』や、米国の『サイエンス』『セル』などの有名科学誌にて、NMNの優れた研究が特集されました。
老化の原因および若返りの方法についての研究で有名な、ハーバード大学のデビッド・シンクレア教授の10万部を突破した著書『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』のなかでも、注目の物質として NMN は繰り返し紹介されています。また、教授ご自身とお父様は、毎日1,000mgのNMNを摂取していると述べられています。
NASA(アメリカ航空宇宙局)は、宇宙ステーションから帰還した飛行士にNMNの摂取をさせていると公表しました。
研究によると、NMNを投与されたマウスの寿命が16%延びることが確認されました。
また、別の実験では「生後22カ月のマウスの身体の細胞が生後6カ月の状態に若返った」という研究結果があり、これを人間に換算するとおおよそ60才から20才へ若返ったに等しい変化だと言われています。
抗老化作用(若返り効果)の可能性を秘めた物質として、NMNについて様々な研究とその効果が報告されています。現代医療では根治が不可能とされているⅡ型糖尿病の治療効果のほか、下記の一例を含め、多くの機能低下が抑えられることがわかりました。
NMNは、近い将来に根治不可能だと思われていた様々な病気への治療効果を発揮してくれることが期待されています。上記は、サプリメントでも薬でも、人体への作用機序が明確に解明され、臨床試験で検証されています。
目の機能低下
骨密度の低下
エネルギー代謝の低下
体重増加
若返り成分として注目を浴びるNMNは、最新の遺伝子科学によって、さまざまな効果の裏付けがされています。
INFINIXXでは、自社独自の検査として、ヒトでのサーチュイン遺伝子活性化試験を実施しました。
NMNを3ヶ月間経口摂取し、サーチュイン遺伝子の数値を22回以上に渡り計測した結果、顕著に数値が上昇していることが判明しました。
長寿遺伝子とも呼ばれているサーチュイン遺伝子には、SIRT1~7まで種類があり、それぞれが老化に起因する疾患や、健康状態、お肌状態等に関与していると考えられています。
ハーバード大学医学部 デビッド・シンクレア教授が携わったサーチュイン遺伝子活性レベルのマウス試験では、“生後2年(ヒト年齢約60歳)のマウスにNMNを1週間投与したら、生後6ヶ月(ヒト年齢約20歳)の運動能力、外観、細胞活性レベルまで若返った”という報告もあります。
SIRT1〜7との関連が報告されている老化関連疾患の一例を紹介します。
SIRT1〜7との関連が報告されている老化関連疾患と分子メカニズム
加齢性難聴
細胞死
アルツハイマー病
パーキンソン病
ハンチントン病
炎症、Aβ蓄積、タウ凝集、
α-シヌレクレイン凝集
慢性閉塞性肺疾患、
間質性肺炎
炎症
2型糖尿病、非アル
コール性脂肪性肝疾病
糖質代謝、糖代謝、炎症
骨粗鬆症
骨芽細胞/破骨細胞分化、
炎症
心不全
動脈硬貨、心肥大、炎症
2型糖尿病
インスリン分泌、糖耐性
がん
DNA修復、p53、ELK4、
Warburg効果
近年注目度が高まり、7割は偽物といわれている世界のNMN市場。NMNは製造工程の難易度から高額サプリメントという側面を持つため、市場に溢れるNMNの品質は玉石混交です。そこで、私たちINFINIXXは世界で初めて、NMNの品質を表す基準「APSS(アプス)」を生み出しました。APSSを元にNMN製品をお選びいただくことで、安全性が担保された100%本物品質のものを手にしていただけます。
Safety(安全性)
安心して高品質のNMN製品をお使いいただくにあたり、下記3点を確認することをおすすめしています。
“食品としての安全性はもとより、自主的に製剤レベルの安全性基準を策定し、検査している”ことが重要なポイントとなります。
サプリメントだけでなく、NMNの抗老化・若返り作用を期待した化粧品商品が提供されています。特に肌に塗布するスキンケアタイプで、お顔の肌全体や目、口元の小じわ、また年齢が出やすいとされている手の甲や首などに使用するものが一般的です。
アンチエイジングとしてビタミンCやナイアシン、プラセンタなどが注目されていますが、次なる注目成分として美容に明るい方たちからの注目を得ています。
慶應大学とワシントン大学の共同ヒト臨床研究によって、NMNが安全に人体に吸収されることが報告されています。
研究では、健康な男性10人を対象に、NMNがヒトに安全に投与できるかを調べる臨床研究を行われ、
NMNが健康なヒトに
①安全に投与可能であること
②投与した量に応じて体内で代謝されていること
が確認されたとのことです。
また、現時点で人体にも動物にも、あらゆる副作用の報告はありません。
*論文【2019年11月2日 健常日本人男性におけるニコチンアミド・モノヌクレオチド経口投与の臨床指標とニコチンアミド代謝産物に対する影響】からの参照