NMNサプリとは?NMNを摂るならサプリがおすすめな理由を解説

NMNサプリとは?NMNを摂るならサプリがおすすめな理由を解説

この記事では、NMNと老化予防の関係をはじめ、期待できる効果や摂取量の目安、NMNが含まれる食品についてご紹介します。

【この記事の監修者】

監修者プロフィール

井林雄太(いばやし・ゆうた)

総合病院勤務。大分大学医学部卒。日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。

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NMNは、若返り効果や抗老化作用があるとして注目されている成分です。

特に日本では、2020年3月末にNMNが厚生労働省の「非医薬品リスト」に掲載されて食品として扱われるようになったことから、多くのNMN関連製品が市場に出回るようになりました。

しかしながら比較的新しく、聞き慣れない成分のため、摂取に不安を感じている方もいることでしょう。

また、NMNは食品にも含まれるため、わざわざサプリメントから摂取することに疑問を覚える人もいるかもしれません。

そこで今回は、NMNがどのような成分なのかを紹介し、NMNサプリメントの有用性とおすすめの理由を解説します。NMNサプリメントを摂るべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

1.世界中から注目されているNMN

さっそく、NMNの概要と注目の理由を見ていきましょう。

1-1.NMNとは

NMNは、正式には「ニコチンアミドモノヌクレオチド」と呼ばれる成分で、酵母や酵素の研究がきっかけで発見されました。

あらゆる生物の体内に存在するビタミン(特にビタミンB3)に近い成分で、体内でもつくられますが、加齢とともに減少し、健康や美容に大きな影響をもたらすといわれています。

NMNの効果を理解するうえで知っておかなければならないのが、NMNとNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の関係です。

食事などから取り入れられたNMNは、体内でNAD+に変換されます。NAD+はエネルギー産生に欠かせない補酵素で、NAD+が失われると生物は生命を維持できません。

また、NAD+は老化や寿命を司るサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の活性化にも関与し、抗老化作用に重要な役割を果たしていると考えられています。

1-2.NMNが注目されている理由

NMNが注目されるきっかけとなったのは、マウスにNMNを投与して抗老化作用が見られた研究ですが、これまでに数多くの研究が行なわれ、以下のような効果が報告されています。

生後5カ月のマウスに1年間NMNを与えた結果、月齢を重ねても代謝機能が維持されて脂肪の蓄積が見られず、活動性も維持された。また、加齢にともなう遺伝子変化が筋肉や脂肪、肝臓で起こらなかった。さらに、NMN投与グループはインスリン感受性が高く、骨密度や免疫細胞、網膜の機能が維持されるなどの抗老化作用も認められた。

アルツハイマー型認知症の研究では、マウスに10日間NMNを与えたところ認知機能が好転し、記憶の制御を行なう海馬の細胞死が健康なマウスと同等レベルまで回復したことが確認された。

ほかにも、寿命の延長や体細胞の若返りなど、抗老化作用を示唆する結果が多数報告されています。

もちろん、NMNの効果はヒトでも検証されています。2021年には、世界で初めてNMNの臨床試験に関する論文が発表されて大きな話題となりました。

この研究では、NMNを摂取した閉経後女性で筋肉のインスリン感受性が増加し、糖の取り込み機能の改善が報告されています。

また、NMNを摂取したグループでは、筋肉の再構築に関係する遺伝子の働きが活発になったことも認められました。

NMNの臨床試験は日本国内でも行なわれ、高齢者の筋力や運動機能、睡眠の質などの改善にNMNが有効である可能性が示唆されています。

2.NMNサプリとは

先述したように、NMNは若返り効果や抗老化作用が期待できる成分です。

しかし、抗老化作用を期待するならば、NMNから変換された後のNAD+を直接摂取するほうが良いと思う方もいるかもしれません。

ここからは、NAD+ではなくNMNがサプリメントとして有用な理由と、NMNが医薬品ではないことのメリット、そして適量とされる摂取量について解説します。

2-1.NAD+ではなくNMNがサプリとして有用な理由

NAD+ではなくNMNがサプリメントとして有用な理由は、体内への吸収率の差にあります。

体内のNAD+は、NMNと同じく加齢にともない減少しますが、NAD+を摂取しても分子量が大きいため、体内にはほとんど吸収されません。

それに対し、NAD+の前駆体であるNMNは体内に取り込まれやすく、摂取後は速やかにNAD+に変換されます。

そのため、体内のNAD+を増やすには、NAD+そのものではなく前駆体であるNMNを摂取するほうが効率的といえるのです。

実際に、NMNを摂取すると血漿中のNMN濃度は一時的に高くなるものの時間とともに低下し、その一方で肝臓中のNAD+が増えることが明らかになっています。

2-2.NMNは医薬品ではない

NMNサプリメントは、医薬品ではなく食品です。

厚生労働省では、さまざまな製品の原材料となりうるものについて、使用実態や毒性、その他さまざまな作用を考慮して医薬品に該当するかどうかを判断しています。

医薬品に該当すると判断されたものは、サプリメントなどの健康食品には使用できません。対して、医薬品に該当しないと判断されたものは、食品としてサプリメントなどに使用できます。

NMNは抗老化作用が期待できる成分ですが、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に掲載されている「非医薬品」です。そのため、NMNを主成分とする製品は、医薬品ではなく「食品」として取り扱われます。

2-3.NMNはどれくらいが適量か

NMNは医薬品ではないため、用法用量は定められていません。しかし、一般的には一日あたり100~300mg程度の摂取が理想と考えられています。

日本国内でも臨床試験は行なわれ、一日1000mgの摂取でも特に問題はなかったとされていますが、メーカーの推奨量を守りましょう。

3.NMNをサプリから摂るのがおすすめな理由と注意点

最後に、NMNをサプリメントで補うことがおすすめの理由と、摂取時の注意点を解説します。

3-1.効率良く必要量を摂取できる

NMNは、枝豆やブロッコリーなどの野菜・生の牛肉・エビなどの食品にも含まれますが、その量はごくわずかにすぎません。

例えば、100mgのNMNを摂取するためには、枝豆なら約21㎏(約33,000粒)、キャベツなら約100㎏(約93玉)が必要です。

さらに、NMNは加熱調理すると働きが悪くなるため、食事だけでNMNを賄うのは非現実的といわざるを得ません。

しかし、サプリメントであれば効率良くNMNを摂取できます。NMNは水溶性で消化管からの吸収が早く、摂取して15分も経てば体内に取り込まれるため、効率良く必要量を摂取することが可能です。

3-2.継続しやすい

NMNの抗老化作用を実感するためには、継続的な摂取が欠かせません。

事実、国内の高齢者を対象とした研究では、NMNの継続的な摂取で歩行速度や握力などに改善が見られたと報告されています。

NMNの継続的な摂取には、サプリメントがおすすめです。サプリメントであれば時間や場所を問わずに摂取できるため、健康習慣の一環として長期間継続することも可能でしょう。

なお、NMNを体内に取り入れる方法にはサプリメントのほかに点滴がありますが、医療機関を受診しなければ受けられないため、継続摂取にはあまり向きません。

このようなことからも、抗老化作用を期待してNMNを取り入れるには、継続の容易なサプリメントをまずはおすすめします。

3-3.NMNサプリを摂取する際の注意点

安全性が高いとされるNMNですが、摂取する際にはいくつか気を付けなければならないことがあります。

まず知っておかなければならないのが、「NMNはすべての人に効果があるわけではない」という点です。特に、20~30代などの若い方は体内のNMN量が多いため、抗老化作用を実感しにくいかもしれません。

また、NMNはあらゆる生物の体内に存在する成分であり、NMNサプリメントは食品にあたるため、医薬品との併用は基本的に問題ないと考えられています。

ただし、     インスリン感受性への作用などが確認されているため、飲み合わせによっては低血糖のリスクなどもないとはいえません。持病がある場合や常用している薬がある場合は、あらかじめ医師に相談するほうがよいでしょう。

妊娠中や授乳中の女性、お子さんが摂取する場合も、事前に医師への相談が必要です。NMNのヒトに対する臨床試験の多くは高齢者や健康な男性を対象としたものなので、予期せぬ健康被害を防ぐためにも、医師への相談を行ないましょう。

製品の安全性が確認されているからといって、過剰に摂取するのは避けなければなりません。

今のところ、NMNによる健康被害はないとされていますが、想定を上回る量を摂取した場合の安全性は不明です。

マウスを対象とした研究では、NMNの効果は必ずしも摂取量に比例しないことが示されています。適量を守り、正しくNMNサプリメントを摂取するようにしましょう。

4.まとめ

NMNはビタミンに近い成分で、加齢にともなう体内量の減少が健康や美容に大きな影響を与えると考えられています。

NMNの若返り効果・抗老化作用は数多く報告され、国内で行なわれた研究では、高齢者の運動機能や筋力などの改善に効果があることが示唆されました。

もっとも、NMNは医薬品ではありません。健康食品などに使用できる「食品」に分類されるため、NMNサプリメントはだれもが入手できます。

NMNは野菜や肉などさまざまな食品に含まれていますが、その量はごくわずかです。効率良く摂取したいなら、サプリメントを利用するべきでしょう。

サプリメントはタイミングや場所を選ばず摂取できるため、継続のしやすさもメリットといえます。

ただし、持病のある方・常用中の薬がある方・妊娠中や授乳中の女性・お子さんが摂取を希望する場合は、あらかじめ医師との相談が必要です。

NMNサプリメントを正しく使用して、日々の健康・美容ケアに取り組みましょう。

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